1.ユーザ辞書
ユーザが独自に登録したい「単語と読み」を「単語登録」で行っていたが、今までの方法だと自動更新される辞書に記録され、しばらくその単語を使っていないと辞書から削除されてしまう可能性があった。そこで履歴をとる辞書とは別に自動で削除されることがないユーザ独自の辞書をもてるようにした。そして「単語登録」をした場合はこの辞書に記録されるようにした。 使い方は単語予測候補ウィンドウ内「ユーザ候補」キーがありますので、このキーを選択することでユーザ辞書からしか候補を出さないようにできる。
よくログインするサイトやプログラムのユーザ名やパスワードを登録したり、コンテスト作品の「Peteでジャンプ」(郵便番号と住所の対応辞書)をユーザ辞書に入れておくと便利です。
1.文字化け
PeteからMS-Wordを使っていると、特に起動時に文字化けが発生することがあった。
原因はPeteからアプリケーション(この場合MS-Word)に文字を1バイト毎送っていたが、どこかでその文字が破棄されていたようだった。(正確には不明)
そこで、アプリケーションに文字を送る方法を1バイト毎送る方法からWindowsが持っているクリップボードを経由して送るようにした。
弊社でテストした結果では、これで文字化けすることがなくなった。もし、文字化けするようなケースがありましたら弊社までご一報を下さい。
また、クリップボードを経由することで文字入力していますので、クリップボードを読み上げるソフトがバックで起動していれば、入力した単語の音声読み上げもできるようになりました。
2.繰り返し(Lockと呼んでいる)キー
ソフトキーボードで「≫」が付いているソフトキーは、その右側にあるキーを再度同じソフトキーが選択される(スキャンはそのソフトキー上で停止した状態になる)かマウスによりソフトキーフォーカスを外すまで繰り返し入力します。 マウスによりソフトキーフォーカスを外すことで繰り返しの停止をし、その後Peteを終了させた場合、終了時Peteが「メモリエラー」メッセージを表示してしまっていた。
これは上記のケースでPeteが獲得したメモリを開放していなかったバグのためでした。
3.MS-Word、MS-Excelに入力できない
MS-Word、MS-Excel起動時に文字を入力しようと単語候補ウィンドウから単語候補を選んだとき、MS-Word、MS-Excelのタイトルバーが点滅(濃い青と灰色の繰り返し)して入力できたりできなかったり、更に操作予測ウィンドウから候補を選択してもダイアログが後ろに隠れたり、操作に不都合があった。
原因は不明であるが、一度でも文字を入力するとその現象がなくなるので、アプリケーションが切り替わったと判明したとき、文字入力したのと同じような動作をアプリケーション側に通知することで対応した。
もし、上記のような現象が発生するようでしたら弊社まで一報を下さい。
4.シフトLock
WindowsXP,2000でシフトLock(シフトを押しながらの操作で、範囲選択に使用する機能)を操作してもカーソルが移動するだけで範囲選択ができなかった。
WindowsXP,2000になってからハードキーボードの左右シフトキーを別のものとして識別するようになったようで、更にはハードキーボードでは左シフトだけで範囲選択できるにも関わらず、Windowsが管理しているSW状態をプログラムからコントロールするときは、左右シフトキーを同時に押下した状態にしないと範囲選択できないようになっていた。
そこで、WindowsXP,2000以前の場合はシフトキーを、WindowsXP,2000で「Shift+キー」の場合は左シフトキーを、WindowsXP,2000でシフトLock(=範囲選択)の場合は左右のシフトキーをWindowsシステムに送るようにした。
5.Lockキーのタイマー
Lockキー(繰り返し入力できるキー)の入力周期が固定で600msになっていた。
スキャンのスピードと同じにしないとメニューバーのスキャンのときだけ早くなってしまうので、使いにくくなっていた。 スキャンのスピードと同じになるように対応した。
6.キーボード選択
キーボード選択のバッチファイルがWindows2000、XPで起動しなくなった(バッチファイル内で使っているコマンドをサポートしなくなった。)ので、コンテストで出品していただいた「猫の手」に多少手を加え、キーボード選択のバッチファイルの機能を網羅するソフト(Cathand)をPeteと一緒のダウンロードファイルに加えた。
1.半角スペース
半角英数字の大文字・小文字のソフトキーボードで、半角スペースが入力するところがなかったので、全角スペースのソフトキーを半角スペースに変更した。
2.「?」「!」の入力
ひらがなキーボードで「?」と「!」が入力できないのは不便ということで、「わ行」の「拡張」から入力できるようにした。
3.Win操作のデザイン変更
TabキーやバックTab、更にはタスクトレイをPeteから操作できるようなキーを追加するにあたり、空きがなかったのでファンクションキー群を別拡張画面にして追加キーが前面に出るようにした。このとき以前までソフトキーの配置にバラバラ感があったのをある程度意味付けできるグループにまとめて再配置した。
1.2重定義
共通操作辞書と各アプリケーション毎の辞書両方に同じ名前で登録してあると、操作予測ウィンドウに同じものが2つ並びます。どちらを選択しても同じですが、どちらを選択するか迷うので、同じ名前の候補キーがないように調整した。
2.全辞書見直し
各アプリケーション辞書で、よく使われているメニュー項目なのに辞書にないものがないか再度検討し、不足分を補った。
3.デスクトップというアプリケーションを追加(ApplicationList.txt)
すべてのアプリケーションを最小化(デスクトップが見えている状態)し、元に戻そうと思って「最大化」を選択しても無反応という報告があった。これはすべてを最小化するとデスクトップというWindows自身のプログラムがアクティブウィンドウとして対象になってしまうため発生しているので、デスクトップというアプリケーションをPeteが認識するようにした。(人間がデスクトップと思ってみているものは、実際には3種類の状態=プロセスがあり、Peteではこれらを1つのデスクトップとして扱うようにした。)
4.OutLook Express
今までは1つの辞書でOutLook Express自身のウィンドウ、メール作成ウィンドウ、アドレス帳ウィンドウを予測していたため、操作予測ウィンドウから操作候補キーを選んでもうまく動作しないことがあった。
そこでOutLook Expressを使用しているときは現在アクティブになっているウィンドウ毎に辞書を切り替えられるように今までの辞書を3つに分けた。(メールの作成ウィンドウ以外に返信ウィンドウ、転送ウィンドウなどがあり、見た目も一部違うように見えますが、実際は1種類のプログラムで動作しているためPeteからはその区別ができませんでした。)